街角で、ふとすれちがった女性から、そこはかとなく美しい薫りが漂うとき、その人の気品と人柄がしのばれるもの。
「にほひ袋」は風に漂う薫りのアクセサリーです。

古くから中国の貴族の女性は、香料を袋に入れて身につけていました。ほのかな香りを漂わせることは、昔から女性のたしなみであったのでしょうか。日本では、正倉院に8世紀の「えび香」という衣類の防虫を目的としたお香が現存します。沈香、白檀、丁字、麝香など組み合わせたもです。同様にお香を入れる小袋も見られることから、にほひ袋は奈良時代に存在したと考えられています。
現在では、着物の帯締に下げたり、袂に入れたりして身につけ使用します。また、身につける以外にもバック、机やタンスの引き出しの中に入れ、その移り香を味わうなど、その香りをお楽しみ下さい。
たんすの中に入れますと、ゆかしい香りがお衣裳に移り、お人柄を偲ばせるよすがとなります。


「虫干し」のおすすめ
春と秋の2回、湿気の少ない、よく晴れた日に着物を「かげ干し」にしてよく風をあててください。
- ご使用上のご注意
- 衣装、品物に直接触れないように、使用して下さい。(直接触れた状態でお使いになると、衣装の変色をまねく恐れがあります。)
- ご使用中、時々、置き場所を替えて下さい。
- 半年から1年ごとに、お取り替え下さい。(虫除けの効果がなくなります。)
- 他の防虫剤との併用はおやめ下さい。(シミの原因となる恐れがあります。)

インド産の乾果で、平安朝時代から、この実を袋に入れて柱飾りなどにすると、その芳香が悪魔を払い、悪疫を防ぐと伝承されてきたものです。

弊社「訶梨勒形匂袋」は、この形を模して「にほひ袋」に仕立てました。お部屋などに吊下げて、古来ゆかしい香りを漂わせて下さい。

書画・掛軸・料紙・骨董用の、天然香料を使用した特製防虫香です。
虫干のたびに交換なさると効果的です。
大切な雛人形や五月人形の保管にもお使いください。

神仏ご礼拝のときに、手を清める微粉末のお香です。写経のおりにもお使いください。