煉香、印香

唐僧鑑真の入来により、日本に伝えられたとされる合わせ香(薫物)は、平安時代の雅やかな王朝文化を舞台に人々を優美な世界へといざなってゆきます。
1877年(明治10年)宮中伝来の数々の秘方が鳩居堂に伝授され、わが国唯一の伝承者として、現在もその保存と普及に努めております。

煉香

煉香は、さまざまな天然香料を練り合わせ、それを型に入れ固め、型抜きして、丸めたもの(湿りをもつ黒い丸薬状)です。

六種(むくさ)の薫物

平安時代より今に伝わる薫物の代表的な香りが「六種の薫物」。黒方、梅花、荷葉、菊花、侍従、落葉です。この六つの香りにより、日本の美意識と季節感をあらわしました。

煉香のご使用、保管方法

図解 お香の焚き方

煉香の焚き方は、銀葉を用いるものを正式とします。使用時期は、部屋暖房の完備していない時代は、初秋から冬、そして初夏の頃までと伝えられて参りましたが、現代では、お好みに応じてご使用頂いております。また、茶席などでは、炉の季節(11月〜4月)に用いられます。
香炉、火鉢の場合は熱源から少し離れた位置に1〜2粒をのせるだけで、むっくりと薫じてきます。この際、直接、熱源に触れぬようお焚きください。煉香は湿ったままお焚きください。
乾いたり、カビが出たりした時は、カビを拭き取り、お皿などに取り出してぬるま湯を少し注ぎ、水分がゆきわたるようにグルグルまわしていただければ、湿気をとりもどし香気ももとに復します。また、乳鉢に入れて蜂蜜を薄く溶いて練り直しても、芳しい香りが戻ります。

三千家お好みの『煉香』

表千家 :紫野
裏千家 :坐雲、若松、松重、宿の梅
武者小路千家:此の花

印香 ご趣味用・お茶席風炉用

印香は、さまざまな天然香料を練り合わせ、それを型に入れ固め、型抜きして、乾燥させたものです。

御香印香

  • 千種
  • 玉椿
  • 梅花
  • 菊花
  • 落葉
  • 荷葉
印香のご使用、保管方法

図解 お香の焚き方

印香の焚き方は、銀葉を用いるものを正式とします。また、茶席などでは、風炉の季節(5月〜10月)に用いられます。
薄いお香ですので、焚かれる時は、火加減に十分ご注意下さい。
香炉の場合は、熱源から少し離れた位置に1〜2粒のせるだけで、むっくりと薫じてきます。
ゆっくり薫らせば、心地良い香りが広がります。
印香は堅く乾燥しているものなので、湿気を避け保管して下さい。